STAY
『We'll be 罪を捨て 僕らずっと共に歩こう』
その歌詞を見たのは、27時間テレビでのライブだった
しっぽとお姉ちゃんの関係は世間様から見たら
少なからず罪を孕む関係だから
胸に歌詞が刺さった
後で全部を聴いたら涙が止まらなかった
しっぽの理想の愛のカタチが描かれていたから
その歌を知ってから、しっぽには一つ夢ができた
いつかお姉ちゃんとライブに行って
その曲が流れたら、お姉ちゃんの小指に指輪をはめる
もともとあの5人がきっかけで
ジャニオタさんになったお姉ちゃんへの
しっぽなりのプロポーズ
赤の他人から見たらどうでもいい夢
でも、しっぽにとってはとても重要な夢
叶いそうにないけれど、甘く優しい夢
たぶん、その夢が叶う前に『オレンジ』を聴く日が来るんだろうな
なんて一人で考えて泣いたこともあった
その歌みたいにお姉ちゃんを守ってあげられない自分が嫌で
本当に嫌で泣いたこともあった
聴く度に涙に濡れる歌
だけど、やっぱり、その歌は希望の歌だった
『たったの50年 一緒に…』
精いっぱい生きていけば
お姉ちゃんと時間を積み重ねていけるんじゃないかって
思わせてくれる歌だった
だって歌ってる5人が
いろんなことを乗り越えて
誰の手も離さずに存在しているから
説得力なんて言葉じゃ足りないくらい
その歌に凄まじい力を与えるのは、あの5人だからだと思う
きっと、今だって手を離したわけじゃない
ファンじゃないしっぽでさえそう思う強さが
あの5人にはある
だから、しっぽのささやかな夢も
いつか叶うと信じ続けていたい
勘違いしちゃいけない価値
お姉ちゃんに最優先される存在でありたい。
でも、しっぽにそんな価値はない。
分かってるのに、勘違いしてしまう。
錯覚してしまう。
お姉ちゃんの一番、大切なものになれるんじゃないかって。
ありえないのに。
そんなものにはなれない。
生まれた時から違うんだから。
自分の価値を勘違いしちゃいけない。
いいコ
しっぽは、ずっと、いいコとして生きてきた
頭のいいコ
勘のいいコ
性格がいいコ
(器量がいいコかどうかは、好みによる)
なにより
都合のいいコ
好きな人の理想に合わせる
それが、しっぽの無意識的意識的な生き方
生きるっていう言葉は大袈裟だけど
物心がついた頃からそうだから、生きてきたとしか言いようがない
いいコにしてないと、嫌われてしまう
嫌われたくないから、いいコにしなきゃ
言葉は飲み込むためのもの
涙は堪えるためのもの
笑顔は偽るためのもの
振り返ると、そういう日々を過ごしてきた
それが辛いと感じたことはないし
今も辛いとは感じない
でも、歪みのようなものは常に感じる
その歪みがお姉ちゃんに迷惑をかけているとは思う
お姉ちゃんを困らせたり、怒らせたり、泣かせたり…
それは辛い
健やかな妹であったなら、もっと上手に向き合えたのに
いいコになりたい
本当のいいコに
熊本の地震はオカアサンの住む町も揺らした
お姉ちゃんは心配してくれた
お姉ちゃんは本当のいいコ
優しくて、健やかで、愛され方を知ってる
だから、どうしようもなく、しっぽはお姉ちゃんを求めてしまう
お姉ちゃんに相応しい、いいコになりたい
でも、お姉ちゃんが笑ってくれるなら、都合のいいコでも平気
相方という存在
お姉ちゃんの遠征が終わって
せっかく会えたのに、しっぽの嫉妬のせいで
微妙な週末になってしまった先週
嫉妬の理由は『相方』さんの存在
お姉ちゃんのツイッターに
相方とのラインが楽しいと書いてあるのを見た瞬間
しっぽの心は折れてしまったのだ
今まで、お姉ちゃんのジャニ活を理解すべく
色々なことをやってきたけど
無駄だったんだなと
どんなにしっぽがジャニーズさんの歌を憶えたり
お姉ちゃんが行ったコンサートのレポを読んだりしても
『相方』さんには敵わないんでしょと
だからもう、積極的にジャニーズさんの情報は見ないし
自分からは話題に出さないし、カラオケでも歌わない
そんな風にお姉ちゃんに宣言してしまった
お姉ちゃんはしっぽの方が「大事」って言うけど
ジャニ活においては断然『相方』さんが大事に決まってる
と思ったら最後、しっぽの思考にACの影が落ちる
これについては、もう少し整理してから書こうと思う
世の中のジャニオタさんで『相方』さんがいる人は
恋人やパートナーと、どう折り合いをつけているのかな
そもそも相方ってどういう存在なんだろう
さっぱり分からない
お姉ちゃんに聞きたいけど、今は聞く勇気が持てない